2002年10月 バリ島サーフトリップ ボートトリップ ロンボク・スンバワ編
2002年10月、今度はチョットディープにバリ・ロンボク・スンバワ行ってきました。プチアドベンチャーな毎日だった。 チョットりッチにボートトリップ。結構ゴージャスなヨットで旅に出ました。
◇DEPARTURE 成田→バリ島→レンボンガン島
ボートトリップ・スンバワ・ロンボク今回はボートトリップを予定に入れている、バリ島サーフトリップの始まりだ。ボートトリップに行くメンバーは8人。全員がボートトリップはじめてでドキドキだ。成田のGカウンターで9時に待ち合わせたメンバーは早くもテンション↑↑↑。
今回もガルーダインドネシアでバリへ。今回は直行ビンがあって約7時間でつく。時差は1時間なので、バリの時間で夕方5時にはついた。
初日はクタに泊まって、次の日サヌールからボートが出た。
レンボンガンについて待っていたのは、驚くほどゴージャスなヨット型のクルーザーだった。”OBSIDEINNE”は僕らの見たこともないおしゃれなクルーザー。 とりあえずサーフィンできるってことなんで、ポイントに向かった。
今回の旅行はボートに乗るっていうんで、いつものバリよりかなり大荷物。シュノーケリングの道具とか、かなりの缶詰、酒のつまみ(爆)。船酔い止めの薬とか、リーシュ(ケーブル)も4本。あらゆる状況を考えて、色々準備した。他にもワックスを買いだめしたり、焼酎持っていったり(笑)大変だった。
僕はね、この際だからタバコやめちゃおうって作戦で。日本のタバコ吸ってたんだけど、日本からバリに持ち込めるのが200本までって言うこともあったし。更に、海の上じゃタバコ売ってねえし。良い機会だなと。。。
他の皆はタバコ買いだめしてました。
◇メンバー
今回のボートトリップのメンバーはこの7人と僕の計8人。みんな初体験のボートトリップという感じで、割と簡単にメンバーが終結。もう少し行きたいサーファーがいたんだけど、日程の都合とかで後から来るということ。
って言っても船の上に合流っていうのはやっぱり無理で、後発のメンバーはバリ島で後から合流する。今回は総勢14人位いたと思う。
気が合うサーファーが集まったので、賑やかなボートトリップとなった。乗り合いのボートだとやっぱり知らないサーファーに気を使いながらのサーフィンとなる。それが外人だったりする訳で。。。
貸切はやっぱり最高ぅーっ。
SURFING サーフィン レンボンガン・ロンボク・スンバワ
今回のボートトリップは誰がコーディネイトしたのかは僕自身知らないのだけど。。。
コースはバリ島を出発し
レンボンガン
↓
ロンボク
↓
スンバワ
という予定で各ポイントをめぐって行くということだった。波の状況や風、後は僕らの要望でもかなりコースが変わるらしい。予定は未定って言う感じのこのボートトリップ、果たして何事も無くバリ島に帰ってこれるのだろうか?
若干の不安はあったのだが、それ以上にこのボートでサーフポイントを回れるって言う期待の方が大きかった。
場合によっては、サーフポイントごと貸切なんていうラッキーも結構あるらしい。しかも有名なサーフポイントがだ。
このボート、形はヨットなのだがちゃんとエンジンも搭載している。万が一エンジンが壊れても、帆を張ればヨットとしても十分航海できるクルーザーなのだが。。。
ボートトリップについて
僕自身船酔いするかとチョット心配していたのですが、3日もすると全然なれた。人間の環境に順応する能力はすごい。
朝起きると、いきなりダブルのチューブが見えた。なんていうのもあたりまえなのがボートトリップの醍醐味。歯磨きしてる横で、頭半のすごい波が来てたりする。。
このボートトリップで僕は上陸したのは1回だけ。素潜りでスンバワの岩場に行った時の一回のみ。他のみんなはロンボクで上陸して、マッサージだのお土産だのと、島の人とコミュニケーションとっていた。
ボートの中
ボートの中も気になるとこでしょう?持って行ったデジカメがホテルで盗難にあって写真があんまりなくなっちゃって。。。
まず外にはデッキがあって普段はここで食事したりしてます。 一段下がってダイニングキッチン。ガスコンロが船の動きに合わせて水平を保つように設計されているのには驚いた。ほかに冷蔵庫とか流しもついてて。日常生活に必要な設備はすべて揃ってます。
ゲストルームは2段ベットが1畳くらいの部屋についている感じ。これが5部屋ある。僕はNOBと一緒のお部屋だったが、彼の歯ぎしりは何度となく起こされたが、それでも昼間のサーフィンがハードだったせいか、またすぐ深い眠りにつけた。ねぞうが悪いみたいで、たまに手が2階から降ってきた。身長177の僕でもベットには余裕があった。足を伸ばしても余裕のベットでした。
この船の装備はシャワーも2個ついてるし、トイレも2つ。買ったらいくらするんだろう?
ボートトリップ・スンバワ・ロンボク◆レンボンガン島
○シップ
クセのあるライト。座礁している船が目印。なんと日本の船らしい。まあるい感じのセットで3箇所で割れる感じ。1番左からのはもうぜんぜん違う所から来るうねりみたいな感じで。最初から胸・肩とサイズも小さい。めんツルだけどパワーがないし人が多いぞ。なんか他にも船が来てて、結構こんでる。こんな小さい波で20人位入ってるんじゃ、波数足らないよ。大丈夫かこのトリップ?
◆ロンボク島(Lonbok)
○デザートポイント(バンコバンコ・BANGKOBANGKO)
ロンボクで一番有名な、南西の先端にあるレフト“デザート・ポイント”。いい時には、超長いライドができる完璧なチューブがとても浅いコーラルリーフ上で巻くらしい。この日はタイドが合わないのか、巻く感じではない。それでも頭から頭半、セットダブルのチョー良い波。オージーの船も来ていて、15人位かな、そこそこ乗れたし、ほれた良い波だったよ。でも風は合ってないのに波になってるのはどうしてかな?よほど地形がいいのかも。
○マウィ(Mawi)
チョットした湾になってる所に入っていって、こんなとこに波あんのかと思ったら結構小さめだけど割れている。
レフトと聞いてたけど、ライトの方がショルダー張ってる。頭セット頭半ってサイズかな。最初はピークが2箇所だったけど、だんだんつながって最後はワイドになった。クルーのニョマンが上陸してる。なんか気持ち悪いって。船酔いする船乗りもいるんだね(笑)
○ グルプック (Grupuk)
このグルプックは僕にはとっても難しい波だった。超三角のほれた波だけど、ショルダーがぜんぜん無いよ。とりあえずテイクオフするんだけど、とにかく横に走る訳ではなく、まっすぐおちてく感じ。今までの波乗りとは違う貴重な体験でした。頭半からダブルとけっこうなサイズ、ピークのみチューブ巻いてる。とにかく???な波。でも江原に後で聞いたらここの波が1番良かったって。そうなのか・・・
グルプックのいい波の写真を見るとつながり気味のセットがチューブを巻くみたい。と言う事はかなり悪い時に入ったのかも。いずれにしろまた行ってみたいポイントだ
○ エカス (Ekas) インとアウトで割れる。サイズは頭から頭半。たまのオバケがダブルといった感じのレフト。ホレホレのやつをヨッチャン良い感じで抜けてった。 アイルグリーン 胸・肩のファンサイズ。セット頭あるけど1本しかこない。普通は3~5本くらいは入るんだけどね。あんまりこのポイントには良いイメージないなー。
◆スンバワ島(sumbawa)
バリ、ロンボクより更に東に位置するスンバワ島。大会が行われるメジャーなポイントもあり、インドネシア諸島の中でも、古くからサーフされていた。しかし、メディアでの登場が少なかったせいもあり、そのクォリティの高さを知る人は少ない。また、アクセスの利便性などから根強い人気がある、スンバワ。
○スカーリーフ(Scar Reef)
最初あついけど徐々にほれてくる。頭セット頭半。なんかクセのある波。波によっては突然ほれてきたりして…慣れてくると結構乗れるなんたってこのトリップで2ラウンド入れたのはここだけだった。
このポイントにはとにかく思い入れがあるのは僕だけか。なんと言ってもあの事故はここから始まった。船のエンジンかからないよ、マジで。エンジニアを呼ぶことになったんだけど、バリから来るんで16時間後につくらしい。大丈夫かよ??
○ヨーヨー
頭半からダブルのショルダーの張っためんツルのすごい波。ピークはチューブ巻いてる。朝10時過ぎると風で消えてしまうらしい。3箇所で割れてて僕らも2つに分かれた。とにかく最高!カズミはチューブ3回入って2回出てこれたって。
でもカズミヨーヨーのインサイドでいなくなっちゃって、みんなであたりを見ても、いないよ。青ざめてまじになって探してもほんとにいない。死んだか?とかいってると、いたよ。インサイドではまっててアウトに出るのに30分かかったみたい。焦らせんなよ… この波はほんとにちょー良い波だった。3時間たっぷり楽しんだ。
朝5時か6時に起きてとりあえず波チェック。波があれば、朝から波乗りした。このサーフトリップででかすぎる事が無かったのはラッキーだった。ボートトリップだと他の波に逃げようがない。
食事
食事がとにかくすごい量。主にインドネシア料理なんだけど普通でいう1.5人分ていうところ。朝、昼、夕の他に3時のフルーツもあったりして…。みんな3キロずつは、でぶったんじゃないかな(笑)。
クルーの一人が専属でコックやってるんだけど、とにかくセンスが良い。なに食べても旨かった。
デザートやコーヒーもそうだけど、かなり甘く作ってあった。ここはバリ島の味覚と日本人の味覚がかなり違うなぁと感じた。
ボートの故障
最初、好調だったこの船もだんだんやばくなってきた。スカーリーフでエンジンかからなくなって、エンジニアをバリから呼ぶんだって。バリからロンボク、ロンボクからスンバワって乗り継ぎして、エンジニアが16時間かかって到着した。修理したのもつかの間今度はオイルもれしてる。
途中でこの船のオーナーが合流してオイルを足しながら行く事に。オーナー運転してる。なんか結構飛ばすんだけど、おいおい大丈夫??と思ってたら、やっぱりエンジンブローして、煙噴いた(やば)。なんかクルーも俺らもオーナーって結構あほな奴だな、って思ったよ。調子悪いのにそんなにアクセル開けたら、焼きつくぜそりゃ。
もうどうしようもなくゴムボートで引っ張る事に。1番近くの湾でとにかく一晩過ごすことに。ここの湾がとにかくスッゲ―揺れたね。おまけに水が無くなってシャワーさえ浴びれない。どっかからくんで来た水がポリタンに4本。なんか浮いてたりして、あんまりきれいじゃないみたい。って更に飲み水も底をつきてジュースとビールだけになった。歯も磨けない… (寂)
SOSを無線でしてから、丸1日つぶして海を漂流、おいおい死ぬぞ、まじで(苦笑)。こういうのを遭難っていうんだよ。そういえばこの前、トムハンクスの『キャストアウェイ』見たばかりだよ。
翌朝良い風吹いてるから、帆を張ってロンボク海峡渡るって。昼にはもう1台船来るらしい。もうどうにでもして!! なんだかんだ言って結局自力でレンボンガンまで帰れたんだけどさ、俺ら丸2日サーフィンしてねーぞ。金返せこのアホオーナー(マジ切れ)
レンボンガンについてすぐ小さい船に乗り換えた。
ここで今回のボートトリップは終わった。初めてだから何にも分からなかったけど、移動に時間掛かり過ぎてあんまりサーフできなかった気がする。でも次ぎ来たらもう少し入れるようにできそう。何事も経験だから。オーナーは別にして(笑)、クルーのみんな、サイコ―の時間そして貸切の波をありがとう!!