サーフィンには波がなければできない訳で、低気圧や高気圧、前線など詳しいサーファーも多いだろう。
台風が接近したり、直撃したりすると恩恵を受けるポイントも数多くある。
例年、1月から6月の半年で、できる台風の数は平均4個。去年は9個、今年はまだゼロだ。
台風ができるのが遅い年で歴代3位にすでに入っている。このまま7月9日まで台風ゼロだと、史上初という事だ。
ラニーニャ発生の年には、インド洋の海面水温が高くなり、台風の発生域であるフィリピン東の海上での対流活動が弱まる見込み。結果台風ができづらくなると言う訳。
僕が住む千葉県では「マリブ」とよばれているリーフのポイントがあって、台風が入るとそのグランドスウェルでワールドクラスの波が現れる。しかもさらにサイズアップすると、アウトリーフに波が出現する。こうなるとエキスパートオンリーのポイントとなり、地元のライダーや、プロサーファーのセッションになる。
すでに7月に入り何のニュースにも上がらないって事は史上初はほぼほぼ決まりだろう。
このラニーニャって意味はスペイン語で「神の子」って意味。ラニーニャが女の子で、男の子がエルニーニョ「神の子キリスト」。
ラニーニャになった年は決まって台風が少ない。という事は利根川水系に水がなくなる。関東は水不足。農産物が旱魃で不作。水を大量に使うのはお米?
ラニーニャ現象は「猛暑」を引き起こす。しかも冬は極寒ということ。
と、マイナス面ばかり考えると確かにそうだが、恩恵もある。
ミネラル豊富な海水を深海から引き上げるので、海産物が豊漁という嬉しいデータもある。
台風はサーファーに波をもたらしてくれる。ただ、甚大な被害をこうむる農業や漁業の皆様の事を考えると手ばなしで喜んではいられない。
サーファーとしては台風の時は心踊る感じもあるが、実際はというと結構な確立でクローズアウトやジャンクのバッドコンディション。
たぶんサーファーなら何度も経験してるだろうが、一日中、千葉県縦断ドライブなんて事も何度もある(笑。しかも結局最初見たポイントが良かったなんて事も(笑
地形が決まって良くできていたポイントも、台風一過で砂が持っていかれていまいちになってしまう。砂をコンクリートで固めているポイントでは、砂がなくなってしまうと砂がつきにくくなり結果、波がなくなってしまう。
マイナス面も結構多いがなんせ自然がもたらす恩恵なのだから乗りまくろう。