オーバーフロートは悪なのか?

オーバーフロートは悪なのか?

 
僕の知っている限りサーフボードは基本アンダーフロートで選ぶものだと思っていた。
多くのプロサーファーがそうであるように。
ボードによってその性質が違いがあるので一概には言えないが、フロートが小さいほうが断然有利だ。
 
近年はオーバーフロートのサーフボードに乗ることが多くなってきた。年齢のせいでパドルが遅くなりテイクオフする回数が減るからというのが大きな理由だ。
ロングボードが増えて、ショートボードのポイントに一緒に入っている事も少なくない。ロングボードは基本がオーバーフロートだろう。波に乗れるエントリーポイントはショートに比べると多いのは当たり前だ。ロングとある程度テイクオフで競ろうと考えるとやっぱりフロートの大きなサーフボードが必要になる。
 
そう考えるとサーファーみんながロングだったらいいんじゃない?っていう考えが浮かんでくる。が、いい波に当たった時のショートの回転性がサーフィン本来の動きではないだろうか?ロングでも色々できるのは判っている。ショートが多い中、一人ロングだったりすると周りのサーファーが、自分を見ていて「目立ってる」と思う気持ちも判る。
 
プロサーファーは基本アンダーフロートだ。何故かというと、プロの技はペラペラな板じゃないと、繰り出せない。常時海に入ってるプロサーファーは当然ながらパドリングのスピードもハンパじゃないだろう。スタイル的にコンペをやっているサーファーはペラペラの板で切れている技を決めないと高得点が出せないって言うサーフィンのジャッジよりのスタイルでサーフィンの世界基準を作ってることになる。
しかし僕はコンペティーではない。当たり前だがプロを目指す気すらない。
心から楽しんでサーフィンできればそれで言いと思う。人と競るのはもはや苦手だ。波の取り合いでさえ「めんどくさい」と思って譲る事も結構多い。
 
ただいい波に乗りたい。形のいい波で良いリッピングが決まった時はすごく嬉しい。ボトムターンで上手くタメができて垂直にあがれた時は本気でサーフィン楽しいって言える。そういう楽しみ方が「やっぱりショートがいいな」って思ってる一番の核だ。波乗りやってる友達がどんどん辞めていって、何年かたってロングで復活する時は本気で応援するし一緒に海入ったり、当然する。それでもパドル力ついてロングじゃ物足りなくなってショートに帰ってきてくれる そんな事も考えつつだ。
 
そもそもオーバーフロートのデメリットって何だろう?
ドルフィンがしづらい。浮力が大きいのでここで体力を消耗する。
回転性が悪い。レールが分厚いんで切れの良いターンはやりづらい?って言っても最近のは分厚い分短くできてて、回転性が良くなる用に、クアッドフィンとかレールの形状を変えてみたり、フロントを薄くしてみたり。板の厚みがある分工夫のしようがありそうだ。
 

メリットはといえば

パドリングのスピードが速くなる。
乗れる波が増える。うねりから乗れるのはロングと同じ。
たくさん乗れるので上手くなる?(笑
 
バリ島でもヨーロッパから来たキッズが大人に混じってサーフィンしていた。大人よりバシバシ波を取れるのは体重が軽いのでオーバーフロートになる。おかげで大人のテイクオフするレンジより少しアウトでテイクオフできる。結果子供だけが乗っている事になる。軽さは最大の武器だ。
子供がたくさんいるポイントには入らない様にしている。

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